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うにゃにゃ〜ん♪
ボク、ユウ。
いま仮ママのおうちにいるの。
ひとりになってから、しばらくお外にいたんだけど、ある日、仮ママがボクをいまのおうちに連れてきた。
最初はとっても怖かった。だってゴハンくれて撫でてくれたのに、いきなりカゴに押し込められて運ばれちゃったんだもの。
「やだよぉ〜。誰か助けて〜」と叫んだつもりだったけど、ボクのノドから出たのはちっちゃな「むぎー」って声だけだった。ボク、鳴きすぎて声が出なくなってたみたい。そういえば、ひとりきりになったと気が付いた時、ずっとずっと鳴いてママを呼んでいたっけ…。

タワーも段々高いとこに上れるようになったよ
連れて行かれた仮ママのおうちには、10匹ものお兄ちゃん・お姉ちゃんがいた。ボクはとってもドキドキした。こんなに沢山の猫を見るのは生まれて初めてだった。

パソコンの上のボク
仮ママは、とりあえずボクをケージに入れて隔離した。まだ検査が終わってないからだって。このケージは箱みたいで暗い場所もあって、すごく落ち着いた。うちで一番大きなメインクーンのお兄ちゃんのニオイがした。

これがメインクーンのお兄ちゃん。
大きいけど、おちゃめだ。
最初のうち、みんなが遊んだりゴハン食べたりするのを、ボクはケージの中からひっそり眺めていた。たま〜に誰かが通りすがりに覗いたり、金網の間から手を入れてきた。そんな時ボクは、ちょっと軽く猫パンチしてみた。すると手が引っ込む。面白いからボクも手を出す。ボクの手がパコンとパンチされる。…楽しい(^^) こんなの久しぶりだぁ♪
メインクーンのお兄ちゃんは、よくケージの上に乗って、そこから逆さまになってボクをのぞき込んだ。すごく大きな手や、フサフサのシッポをパタパタさせてボクを遊びに誘ってくれた。すごく楽しかった。立ち上がって一生懸命手を伸ばしたら、お兄ちゃんの顔に届いた。パフッて触ったら、お兄ちゃん、目を細めてニッコリした。

なかなか居心地いいね
ウィスルとやらがいないと判って、ボクはちょっぴりケージから出して貰えることになった。でも、お腹にいる虫がまだ落ちてないから、みんなと同じトイレはまだダメよ、と仮ママが見ててくれる間だけ部屋の中に出してもらった。
2才になる黒猫のテンテンお兄ちゃんがすぐやってきた。テンテンお兄ちゃんもケージ越しによく遊んでくれたので、ボクはドキドキわくわくした。ところがテンテンお兄ちゃんは何を思ったのか、いきなりボクのほっぺたをバシバシ!て叩いたんだ。ボク、もうビックリしちゃって、慌てて物陰に隠れた。

テンテンお兄ちゃんのパンチはとっても速い
仮ママはボクを「かくれんぼ猫」だと言って笑った。だって、お外にいた時はコワイ音がいっぱいだったから、寝る時はもちろん、とりあえず何でも隠れてやりすごすことにしていたんだもの。
仮ママはボクに言うの「早くその辺で爆睡できるようなるといいねぇ」って。お兄ちゃん・お姉ちゃんたちはそうしているんだけど、なかなかボクの隠れ癖は直らなかった。

袖まくりしてるみたいと笑われた…
仮ママがボクの写真をいっぱい撮った。ブログとかに載せるんだって。それでボクの新しいおうちを決めるんだって。
ボク、ここにいちゃダメなのかなぁ…。遊んでくれるお兄ちゃんたちいっぱいいるし、ゴハンも食べられるし、仮ママも好きだよ。

段ボール箱からコンニチハ
でもね、メインクーンのお兄ちゃんと、一番年の近いお姉ちゃんと、それからボクとよく似た柄のおじちゃんの3にんが病気なんだって。だから、誰かの具合が悪くなるとボクに構ってやれないからだって、仮ママは言っていた。ボクは健康だし、まだ子供だから、新しいおうちに行って新しいママに大事にしてもらうのが一番いいんだって。
そんなもんなのかなぁ…。よく判らないけど、ボクのこと大事にしてくれる仮ママがそういうなら、そういうモンなのかなぁ…。
仮ママが言うの「もう、ひとりぼっちにはならないよ」。うん、ひとりぼっちはヤダ。とっても寂しかった。誰かがいてくれたほうが絶対にいい。

らぴお姉ちゃんと一緒に
ある日、仮ママがボクをケージに入れて、部屋の掃除を始めた。ううっ、掃除機うるさくて嫌いだ。仮パパも一緒になって片づけている。いつも部屋の中には、ボクたちが遊ぶように色んなものがゴチャゴチャ有って、それに登ったり崩したりして遊んでるのに、どうして片づけちゃうの?
「ユウにお客さんが来るのよ」仮ママがニッコリ笑ってそう言った。
お客さん?
それは、ボクの新しいパパ・ママ候補の人たちだった!

ひとりじゃないって、いいね…
ボクは、ケージから出されて、初めて見るお兄さんとお姉さんに紹介された。緊張で手に汗をびっちょりかいてしまった。
ううっ、コワイよぉ。どうしよう。
隠れたい、隠れたいよぉ。でも、逃げても仮ママに連れ戻されてしまった。テーブルの上で、仮ママに押さえられながら、ボクはパパ・ママ候補とじっくりご対面した。
その人たちは、ボクの知らない猫のニオイがした。だから、猫と暮らしてる人なんだな、と判った。どっちも優しくボクのこと呼んでくれたり、撫でてくれた。ボクはそれでもずっと固まってた。隙あらば逃げることばかり考えていた。でも、後でゆっくりと考えたら、二人ともボクこと「好きだよ」ってサインを沢山送ってくれてたことに気が付いた。
そっかぁ…。だから仮ママはあのお兄さんとお姉さんにボクを会わせたんだね。ボクのこと好きでいてくれる人のおうちに行けるように。
ボク、あの二人にはなついてもいいかな…って思った。
ただ、すぐには決まらなくて、まだ確かめないといけないことがあるんだ。そこのお家には、お姉ちゃん猫がいて、ボクとそのお姉ちゃんの相性が良ければそれで決まるんだって。
仮ママは言うんだよね「ユウは遊び方乱暴だから…(^^;)。嫌われなきゃいいけど」。だって、ボク、遊びたい年頃なんだも〜ん。

新しいおうちに決まるんだろうか?
まずは2週間、ホームステイってことで行くんだって、それで向こうのお姉ちゃんとうまくいけばそのまま、あのお兄さんとお姉さんのおうちの子になれるんだって。
どうしよう、ドキドキする。でも、とってもワクワクしてる!
どんなおうちなんだろう。どんな猫お姉ちゃんが待っているんだろう。
ボク、行くよ。行ってみるよ。出発は次の週末だって。
楽しみだな〜♪

パパ・ママ候補さんにもらったお菓子の箱についてたヒモ。
中身は仮ママたちが食べちゃった(猫にはくれない…)